生命保険で資産を守る!事業承継で役立つ保険活用法
こんにちは。世田谷区で相続と事業承継のご相談を承っております、相続対策の専門家の乾です。
今回のテーマは、「生命保険を使った事業承継対策」についてです。
✅ 「会社は子どもに継がせる予定だけど、税金が心配…」
✅ 「事業を続けるために、まとまった資金が必要と聞いたけど?」
✅ 「生命保険って相続や事業継承に使えるの?」
そんなお声を日々多くいただきます。
事業をスムーズに引き継ぐためには、「人の想い」だけでなく「お金の準備」もとても大切です。中でも、生命保険は事業承継の場面でとても有効な資金対策のツールになります。
この記事では、生命保険がどのように事業承継に役立つのか、そのメリットや具体的な活用法、注意点などをわかりやすく解説いたします。
ご家族で経営されている方、親から事業を引き継ぐ予定のある方は、ぜひ最後までお読みください。
第1章|なぜ事業承継に「生命保険」が必要なのか?
1-1. 事業承継で必要なお金とは?
会社を親から子へと引き継ぐとき、次のような資金が必要になります。
- 相続税の納税資金
- 自社株を取得するための買い取り資金
- 経営の安定化資金(当面の運転資金)
- 兄弟姉妹など、他の相続人への代償金
これらすべてを自己資金だけでまかなうのは困難です。
とくに自社株の評価額が高い企業では、株を引き継ぐだけでも数千万円〜数億円の相続税が発生することがあります。
そこで役に立つのが、「生命保険」を活用した準備なのです。
第2章|生命保険が事業承継に役立つ3つの理由
2-1. 納税資金を確実に準備できる
相続税は現金一括払いが基本。現金がなければ、会社の株や資産を売ることにもなりかねません。
しかし、生命保険金は確実に現金で受け取ることができ、納税資金に充てることが可能です。
しかも、法定相続人1人あたり500万円までの非課税枠があるため、節税にもなります。
例)
- 配偶者+子ども2人=相続人3人
→ 500万円 × 3人 = 1,500万円が非課税
これは、非常に大きなメリットです。
2-2. 代償分割資金として活用できる
「会社は長男に継がせたいけど、次男や三男にも公平に財産を分けたい…」
という場合、生命保険を活用して現金を用意しておくことで、他の相続人に代償金を支払うことができます。
これにより、遺産分割トラブルを回避しやすくなります。
2-3. 経営の安定資金として利用できる
万が一、経営者が突然亡くなってしまった場合、会社は非常に不安定な状態になります。
そのときに生命保険金を活用できれば、当面の運転資金や新経営者の立ち上げ資金として使えます。
事業を止めることなくスムーズに引き継ぐために、生命保険は大切な“安全網”になるのです。
第3章|生命保険の契約形態と効果の違い
生命保険は「誰が契約者で、誰が被保険者で、誰が受取人か」によって税金の扱いが変わります。
契約者 | 被保険者 | 受取人 | 税金の種類 |
---|---|---|---|
被相続人 | 被相続人 | 法定相続人 | 相続税(非課税枠あり) |
法人 | 被相続人 | 法人 | 法人税課税対象 |
法人 | 被相続人 | 相続人 | 贈与税の可能性 |
✅ 最も活用しやすいのは、被相続人が契約者で受取人が相続人のパターンです。
第4章|どんな保険商品を選ぶべき?
事業承継に向いている保険商品には以下のようなものがあります。
4-1. 終身保険
- 一生涯保障が続く
- 被保険者が亡くなれば、確実に保険金が支払われる
- 非課税枠も活用できる
4-2. 定期保険(事業保障型)
- 一定期間だけ保障を設定できる
- 保険料が比較的安い
- 運転資金確保に向いている
4-3. 養老保険(満期時にお金が戻る)
- 満期金を退職金として活用できる
- 法人契約にも適している
選び方には、家族構成、事業内容、財産の内訳によって最適なものが異なります。個別にご相談いただければ、ぴったりの保険をご提案できます。
第5章|実際によくある事業承継の失敗例と成功例
【失敗例】生命保険未加入で納税資金が用意できなかった
ある自営業の方が急逝。相続税が2,000万円発生しましたが、現金は300万円ほど。不動産や機械設備はあるが、すぐに売れず、納税期限に間に合わず延滞税が発生…。
→ 事業継続が困難になり、廃業という選択に。
【成功例】事前に保険を活用してトラブル回避
都内で小規模法人を経営されていた方が、相続対策として終身保険1,500万円に加入。
→ お亡くなりの後、保険金がすぐに支払われ、
→ 相続税・他相続人への代償金もスムーズに支払い、
→ 会社も無事に長男が継承。
第6章|生命保険を活用するための3つのステップ
ステップ① 財産と相続人の状況を把握する
- 財産の内訳(不動産、株式、現預金など)
- 相続人は誰か?何人か?
- 自社株の評価額はどのくらいか?
ステップ② 必要な資金を見積もる
- 相続税はいくらかかりそうか?
- 他の相続人に支払う代償金は?
- 事業継続に必要な運転資金は?
ステップ③ 保険の設計を行う
- どの保険に加入すべきか?
- 契約者・被保険者・受取人の設計
- 法人契約か?個人契約か?
第7章|生命保険の加入タイミングは「今」が最適!
生命保険は、早く加入するほど保険料が安く、選べる保険も多くなります。
また、健康状態によっては加入できないこともあるため、「まだ元気だからこそ始める」のが大切です。
第8章|まとめ|事業承継のカギは「資金準備」と「生命保険」
✔ 相続税・事業継続・他の相続人への配慮には“お金”が必要
✔ 生命保険は確実に現金を残せる数少ない手段
✔ 適切な契約と設計でトラブルを未然に防げる
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