相続税申告を忘れるとどうなる?期限切れのペナルティを解説

こんにちは。世田谷・三軒茶屋相続相談センターの相続診断士の乾です。

相続は「いつかやらなきゃ」と思っていても、つい先延ばしにしてしまうことが多いものです。

特に多くの方が見落としがちなのが「相続税の申告期限」です。

申告のタイミングを逃すと、
✅ 延滞税や加算税などのペナルティ
✅ 税務署からの指摘・調査
✅ 家族への思わぬ迷惑

といった、予期せぬ問題に発展してしまいます。

本記事では、相続税の申告期限をうっかり過ぎてしまった場合にどうなるのか、
そして、そうならないために今からできる対策をわかりやすく解説していきます。


第1章|相続税の申告期限は「10か月以内」

● 起算日は「被相続人が亡くなった日」

相続税の申告と納税の期限は、
**「被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内」**です。

📌 たとえば…

  • お父さまが1月1日に亡くなった場合
    → 申告・納税期限はその年の 11月1日 となります。

● 土日・祝日に当たる場合は?

期限日が土日や祝日にあたる場合は、その翌営業日が期限となります。


第2章|申告を忘れると発生するペナルティとは?

「知らなかった」では済まされないのが相続税申告。
期限を過ぎると、以下のようなペナルティが課されます。

① 延滞税(えんたいぜい)

申告や納税が遅れた日数に応じて、年利で加算される罰則的な税金です。

  • 延滞日数が2か月以内:年7.3%(または前年の延滞税特例基準割合+1%)
  • 2か月を超えると:年14.6%(または前年の割合+7.3%)

📌 たとえば…

  • 相続税1,000万円を3か月遅れて納税した場合
    → 数十万円の延滞税が追加されることもあります。

② 無申告加算税(むしんこくかさんぜい)

期限内に申告をしなかった場合、税額の5〜15%が加算されます。

  • 自主的に申告すれば → 5%
  • 税務署の調査後 → 10%または15%

※悪質と判断されれば、さらに重加算税(最大40%)が課せられることも…。


第3章|うっかりミスで申告忘れ!実際にあったケース

世田谷区にお住まいのA様(60代・女性)からのご相談事例をご紹介します。

▶ ケース概要

  • 被相続人:父(享年88歳)
  • 相続人:母・長女(A様)・長男
  • 遺産:自宅土地(評価額9,000万円)+金融資産3,000万円

A様は、遺産の名義変更や法要の手続きで忙しく、
「申告は1年以内でいいのかと思っていました…」と、申告期限を3か月オーバーしてしまいました。

結果、以下のような状況に…。

  • 延滞税:約50万円
  • 無申告加算税:約100万円
  • 税務署から問い合わせあり

💬 「もっと早く専門家に相談しておけば…」と後悔されていました。


第4章|申告を忘れてしまったときの対応方法

● すぐに税務署へ「期限後申告」を!

万が一、申告期限を過ぎてしまっていたら、できるだけ早く申告しましょう。
「期限後申告」として扱われ、加算税はつきますが、早めの対応で軽減できる可能性があります。

● 延滞税・加算税を減らすためには?

以下の3点が有効です。

  1. 自主的な申告(税務署に言われる前)
  2. 納税の意思を示す(分割払いや延納の相談)
  3. 書類をしっかり整備する(財産一覧など)

第5章|申告しないと“バレない”って本当?

よくある誤解が、
「相続税なんて黙っていればバレないのでは…?」というもの。

しかし、今の税務署は驚くほど情報を把握しています。

  • 銀行口座の入出金履歴
  • 不動産の名義変更
  • 証券口座の取引履歴
  • 保険会社からの支払通知 など…

これらすべてが税務署のチェック対象です。

💡 「申告しなかったからバレない」ではなく、
「申告しなかったから調査対象になった」というケースが多いのです。


第6章|「申告しなくてもいい人」とは?

すべての相続で申告が必要なわけではありません。

以下の2つを満たせば、相続税の申告は不要です。

✅ 相続財産が「基礎控除」以下

→ 基礎控除 = 3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数

例)相続人が3人の場合:4,800万円まで非課税

✅ 特別控除(配偶者控除など)を使って税額ゼロになる場合

ただし、控除の適用には申告が必要なケースもあるため、注意しましょう。


第7章|早めの相続対策で申告漏れを防ぐ

生前からの相続対策を行うことで、申告漏れや納税資金の不足を未然に防ぐことができます。

✅ 財産の棚卸しをしておく
✅ 相続人同士で話し合っておく
✅ 専門家に相談しておく

📌 特に不動産が多い世田谷のご家庭では、「相続税が発生するかどうか」を事前にシミュレーションすることが重要です。


第8章|まとめ|申告期限を守ることが最大の節税

  • 相続税の申告は「10か月以内」が原則
  • 遅れると延滞税・加算税などのペナルティが発生
  • 自主的に申告すれば、ペナルティは軽く済む
  • 不安な場合は、まず専門家に相談を!

📣【無料相談受付中】相続税がかかるかどうか不安な方へ

「相続税の申告が必要かわからない…」
「申告期限が迫っているけれど、何から始めればいいの?」
「生前にできる節税方法を知りたい」

そんなお悩みは、私たちにご相談ください。

世田谷・三軒茶屋相続相談センターでは、
相続専門の税理士・司法書士・不動産コンサルタントが一体となってサポートいたします。


✅ 初回相談無料
✅ 土日・平日夜も対応可能
✅ 女性スタッフ在籍で安心

👇ご相談・ご予約はこちらから👇
📩 https://souzoku.advance-l.co.jp/souzoku_soudan_form/


申告期限を逃すと、家族全体に負担がかかることも…。
そうなる前に、今から少しずつ対策を始めていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


【監修】世田谷・三軒茶屋相続相談センター
【掲載カテゴリ】相続の基礎知識