二次相続を見据えた対策!配偶者が知っておくべき相続のポイント

はじめに

相続対策を考える際、多くの方は一次相続に集中しがちです。しかし、配偶者が相続をした後、残された家族が迎える二次相続にも注意を向けることが大切です。二次相続は一次相続と比べて相続税の負担が増える可能性が高く、計画的な対策を講じなければ大きな問題に発展することがあります。

この記事では、一次相続と二次相続の違いや、配偶者が知っておくべき相続対策のポイントについて解説します。早期に対策を行い、家族みんなが安心できる相続計画を作りましょう。


一次相続と二次相続の違いとは?

相続は通常、以下の2つの段階で発生します。

1. 一次相続

被相続人(親)が亡くなった際に発生する相続です。この段階では、配偶者と子供たちが法定相続人となり、遺産を分け合います。

2. 二次相続

一次相続後、配偶者が亡くなった際に発生する相続です。この段階では、子供たちが中心となり遺産を分け合います。

一次相続では、配偶者控除を活用することで相続税を大幅に軽減できる場合があります。しかし、二次相続では配偶者控除が使えず、税負担が一気に増えることがあるため注意が必要です。


二次相続での税負担が重くなる理由

二次相続では、以下の理由から相続税の負担が増える可能性があります。

1. 配偶者控除の適用がない

一次相続では、配偶者が相続する財産に対して大きな控除(配偶者控除)が適用されるため、相続税が軽減されます。しかし、二次相続ではこの控除が使えません。

2. 相続人の数が減る

一次相続では「配偶者+子供」が相続人でしたが、二次相続では配偶者が亡くなっているため、相続人が子供のみとなります。結果として、各相続人の負担が重くなります。

3. 遺産総額が増える

一次相続で配偶者が多くの遺産を相続すると、二次相続時にはその遺産がそのまま課税対象となります。現金や不動産が多い場合、相続税の評価額が高額になることが多いです。


二次相続を見据えた対策3つ

二次相続での税負担を軽減するためには、一次相続の段階から計画的に対策を行うことが重要です。以下の3つの方法をご紹介します。

1. 一次相続時に配偶者へ全財産を集中させない

配偶者控除を最大限活用して配偶者に多くの財産を相続させる方法は、一時的な税負担を軽減するのに有効です。しかし、これにより二次相続時の税負担が増える可能性があります。一次相続時に子供たちにも適切に財産を分配することで、全体的な相続税の負担を軽減できます。

2. 生前贈与を活用する

被相続人が生前に子供たちへ財産を分け与えることで、相続時の財産総額を減らすことができます。年間110万円までの非課税枠を活用することで、税負担を抑えつつ計画的に贈与を行えます。

3. 生命保険を活用する

生命保険金は、法定相続人1人あたり500万円まで非課税で受け取ることができます。二次相続に備えて生命保険を契約しておくことで、納税資金の確保や相続税対策に役立ちます。


二次相続を考慮した相続プランの重要性

二次相続を見据えた対策を行うことで、家族全体の税負担を軽減し、スムーズな相続手続きが可能になります。しかし、一次相続と二次相続をバランスよく計画するには専門的な知識が必要です。

専門家に相談することで、現状の財産状況を分析し、最適な相続プランを立てることができます。また、遺産分割協議や相続税の試算など、将来を見据えたアドバイスを受けることができます。


まとめ

二次相続の負担を軽減するためには、一次相続から計画的に対策を行うことが欠かせません。配偶者控除や生前贈与、生命保険の活用など、適切な方法を選ぶことで家族の負担を減らすことが可能です。

「相続税の負担が心配」「二次相続について相談したい」という方は、ぜひ当事務所にご相談ください。専門家として、家族みんなが安心できる相続計画をご提案いたします。

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